柿渋の作り方

必要な道具・材料

・青い柿(あれば豆柿、小柿)
・水(できれば井戸や川の水)


・柿潰すための棒や砧(ビール瓶などでもよい)
・バケツ、洗面器などの容器
・柿を入れる丈夫な袋


作り方 / 実施日8月21日

 

  染めればガッシリ丈夫な布に、家具や床に塗れば保護剤に、和紙濡れば番傘や渋紙に。柿渋は木材や布、紙などに塗ることで防水・防腐効果を持たせることができます。


 石油系のニスやプラスチック製品が普及した現代では柿渋を使用したものは少なくなってしまいましたが、身近なものだけで簡単に作れるので、いつも身近に置いておきたい素材の一つだと思っています。
 

 日本では長期間熟成させますが、この日は韓国風の生搾り染めの実験もやってみました。木材に塗ると、ニスを塗ったようにテカテカに!熟成させなくても使用できるようです。

ただ、生搾りの液体の保存はできないため発酵の力を利用した方法が生み出されたのかな?と気づくこともできました。

 

 

①まだ青い柿を収穫する。

 お盆頃だとちょうどいいようです。

 

 

 

②収穫した柿をその日のうちに潰す。

 今回は小柿と普通サイズの渋柿をブレンドしました。

 

 

③潰した柿をバケツにいれ、汲んできた水を入れます。

柿が隠れるくらいのひたひたの量を入れるとよいです。

この状態で1週間程度発酵させます。毎日一回、棒などで撹拌してください。

 

 

ぶくぶく泡が出てきて酸っぱい匂いになります。気温が低い場合1週間以上かかります。

 

 

 

④泡の発生が落ち着き、酸っぱいにおいから臭い匂いになってきたら布の袋などで柿を濾して液体だけ保存容器にいれます。これに木や紙で蓋をして(プラスチックなどの容器の場合蓋を半分ずらしておくでもOK)1年~3年間保管します。

 

 

 

※気温差に弱いため、高温や氷点下になると固まってしまうこともあります。なるべく温度変化が少ない場所に保管してください。

 

※表面にカビが生えたり、表面だけ固まりゼリーのようになる場合がありますが、経験上その部分を捨てれば問題なく使えます。(味噌みたいな感じかな…?)